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ミステリと言う勿れ|ネタバレ2巻3話!バスジャック編完結!犯人の動機に驚愕!

人気少女漫画『ミステリと言う勿れ』がとっても面白く、2巻3話ネタバレや感想、そして無料で読める方法などお伝えしたく…今回は『ミステリと言う勿れ』2巻3話のネタバレと感想、そして無料で読めるお得な方法をお伝えします!

 

部長
部長
今回はフラワーズで連載中の田村由美先生のミステリー漫画『ミステリと言う勿れ』の2巻に収録されている3話のネタバレをお伝えします!
ニャン子
ニャン子
田村由美先生の作品は、『BASARA』や『7SEEDS』など名作揃いですよね!私も大好きで『ミステリと言う勿れ』も注目してたわ!

ウサ美
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部長
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まずは『ミステリと言う勿れ』の前回までのあらすじをさらりと見てみましょう♪

ミステリと言う勿れ前回までのあらすじ(2話)

大学生の久能(くのう)は見たかった展覧会が最終日を迎えるため、美術館行きの路線バスに飛び乗ります。
ですが、バスはナイフを持った男にジャックされてしまいます。
犯人は何かを要求するわけでもなく、道なりに走り続けているだけで、久能は違和感を感じます。
その後乗客の中に共犯者が1人紛れていることが分かり、車内は混乱しますが、
山道を登り続けた末に、古い洋館にたどり着くのでした。

 

>>『ミステリと言う勿れ』2話のもっと詳しいネタバレはコチラから

部長
部長
では実際に『ミステリと言う勿れ』2巻3話を読んでのネタバレと感想をお伝えします!
ウサ美
ウサ美
ネタバレが気になる方は注意です!

ミステリと言う勿れ|ネタバレ3話(2巻)

久能たちが乗るバスが洋館に着いた頃、大隣署(おおどなりしょ)では連続殺人事件の捜査会議が開かれています。
ついに4体めの遺体が、雑木林に埋められているのが発見されたのです。
これまで見つかった遺体も全て生きた状態で埋められ、死に至ったと推測されています。
口や鼻、指の爪の中にも土が入っており、あまりにもむごい殺し方です。

 

被害者は若い女性、高齢の男性、中年の男性・女性と一貫性がなく、
また被害者同士が顔見知りというわけでもないため、捜査陣は首を傾げます。

 

すると風呂光(ふろみつ)巡査が手を上げて立ち上がります。
先日久能に自分のあるべき姿についてアドバイスを受けてから、どんどん積極的になっています。
「お嬢ちゃんはすっこんでな」とからかわれますが、気にせず口を開きます。

 

風呂光は、被害者に一貫性がないように見えて、共通項が見えるのだと言います。
被害者の特徴に、“若い男性”が入っていないのです。
犯人は、若い男性や体格のいい人を狙えるほど腕力に自信がない人物なのではないか。

 

そこで青砥(あおと)巡査も手を上げて立ち上がり、バスが気になっているのだと言います。
知人からバスジャックに遭っているというメールを受け取ったという通報があったのです。
もし被害者が各々の自宅近くのバス停から乗ったとすれば、それらは全てある路線バスのルート上に重なるのです。
仮説を見出した青砥は目を光らせるのでした。

 

バスを降りた久能たちは犯人の犬堂(いぬどう)ガロとオトヤに「ようこそわが家へ」と洋館に招き入れられます。
庭には警察犬が10数匹放たれており、逃げ出すこともできません。
しぶしぶ洋館に入った乗客たちは、入口に飾られている額縁に入った大きな写真を目にします。
そこには着物を着た、芯の強そうな若くて綺麗な女性が映ってます。

 

するとコンビ二店員の淡路(あわじ)を始め、主婦の柏(かしわ)たちが怯えたような表情をします。
久能はこの女性のことを知ってるのかと尋ねますが、一同は首を横に振るのでした。

 

廊下を進んでいくと、大きなソファが並ぶリビングに通されます。
食事や飲み物が用意されており、トイレや洗面所も自由に使っていいと言われます。
壁にはナイフや斧、スコップなどの凶器が飾られており、
犯人たちは、自分たちを一体どうしたいのか。

 

「食べ物なんて口に入れることはできない」と乗客たちが気味悪がってると、
運転手の煙草森(たばこもり)が、まず自分が先に食べると名乗りを上げます。
煙草森は床に手をつき、自分がしっかりしていないせいでバスジャックに遭ったのだと謝ります。
そして食べ物を少しずつ口にいれます。

 

毒が入っていないことが確認できたので、何人かは食べ始めましたが、久能は食べようとしません。
熊田(くまだ)も久能に同意し、ジャケットを脱いでソファに腰掛けます。
そして犯人たちは「ごゆっくり」と言い残して部屋を出て行くのでした。

乗客だけがリビングに残されました。
運転手の煙草森はすっかり安心したのか、デザートにまで手を出しています。
ぽろぽろと食べカスが床に零れてしまい。慌ててソファの下に隠します。

するとジャーナリストの露木(つゆき)が、市内で被害者が生き埋めにされる連続殺人事件が発生している話をします。
その犯人が犬堂兄弟たちなのではないのかと言うのです。
この家に乗客を監禁して、1人ずつ埋めるつもりなのではないか。

 

露木の話を聞いて、久能が熊田に「翔くん」と話しかけます。すっかり親しくなったのです。
バスの中で犯人から“殺されたくない方法”を聞かれた際、熊田は「生き埋め」と答えました。
偶然なのかと久能が聞くと、熊田は「当然だ」と頷くのでした。

 

改めて恐怖を感じた乗客たちは、部屋を見回します。
部屋には窓がなく、出口はドアだけのようです。
わざと火事を起こしたら消防が気付いてくれるのではないか、でも失敗したらどうするのか。

 

色々な意見が飛び交う中、運転手の煙草森は壁に飾られた武器を絨毯の下に隠します。
元役員の奈良崎(ならざき)は「武器を所持していた方がいいのではないか」と言いますが、使い慣れていない物は却って危険なのです。
「良かった。これで見えなくなった」と煙草森はほっとします。
鋭い凶器が目に入るだけでも怖いのです。

 

ソファに座る熊田は、久能に「珍しく黙ってるね」と話しかけます。
久能は「ここの会話は犯人たちに盗聴されてるだろうから」と言います。
何かを考えさせ、話し合わせることで、誰がどんな思考パターンを持つのか、犯人たちは知ろうとしている気がするのです。
久能の考えに、熊田は感心します。

 

しばらくして、犬堂ガロたちが戻って来て『トロッコ問題』について話し合いたいと言います。
トロッコ問題とは、ある暴走トロッコがあって、このまま進めば先の線路にいる5人を轢いてしまう。
だが「あなた」は線路を切り替えることができるのですが、切り替えたら別の戦路にいる1人を轢くことになる。
つまり、5人を殺すか1人を殺すか、どちらを選ぶのかという問題なのだ。

 

それぞれ考え、柏はとっさに自分は何もできないと言います。
露木も同意し、後で責任を取るように言われても困るので放っておくという意見です。
奈良崎は、賠償金などから考えて、1人を犠牲にする方を選ぶと言います。
淡路は怯えながら、もしどこかで人が見ているなら何もしないし、見ていないなら線路を切り替えると言います。
煙草森は淡路の意見に首を傾げます。普通は逆なのではないか。
自分なら、人が見ているなら切り替えるし、見ていないなら何もしないと言います。

熊田は頬杖をつきながら、久能の意見を聞きます。
久能は、その5人と1人が誰かによると答えます。
知り合いなのか、子供なのか、自分の家族なのか。
それによって考えは変わると考えるのです。

 

皆の話を聞きながら、煙草森は床のゴミくずを拾い集めます。
他人のセーターの毛玉なども気になってしまう、綺麗好きなのだと言います。
自分が運転を担当しているバスも、乗客に気持ちよく乗って貰いたいため、常に綺麗にしているのです。

 

すると犬堂オトヤがもう1つ質問をします。
『自分が犯した最も重い罪はなんだ?』

 

熊田は自分から話すと言い、子供の頃に友達と喧嘩して「お前なんか死んじゃえばいい」と軽はずみに口にしたことだと話します。
その後その友達は本当に亡くなってしまい、今もずっと後悔しているのだと言います。

 

次に指名された淡路は、子供の頃にしょっちゅう万引きをしていた駄菓子屋が潰れてしまったことだと話します。
いじめっ子に命令されて、仕方なくやったのだと声を荒げます。
今の時代のように、「逃げていいよ」と言う人は誰もおらず、学校を休むこともできなかったと言います。
本当は逃げたくて逃げたくて仕方がなかったのです。

 

辛いことをも思い出し、淡路は涙を流します。
そんな彼を見て、久能は「常々思っているんですが」と口を開きます。
何故、いじめられている方が逃げなくてはいけない社会なのか。
欧米の一部では、“いじめている方”を病んでいるのだと判断するのだそうです。

 

人をいじめなきゃいられないほど病んでいる。
だから隔離して、カウンセリングを受けさせるのだと言います。
日本は逆で、いじめられている子をケアしようと、逃げさせようとするのです。

 

しかし、逃げるということはリスクが大きく、学校にも行けないし損ばかりします。
何故、被害者側に逃げさせるのか。
病んでいたり、迷惑だったりして問題があるのは、いじめている側なのです。

 

久能の話を聞いて、淡路は驚きます。
子供の頃からずっと“自分のせいでいじめられている”と思っていたからです。
昔からそのように考えることができていたらなら、今の自分は違っていただろうか。

 

淡路が落ち着くと、次は露木が当てられます。
子供の頃、消防車が好きで、見たいがために嘘の通報をして遊んでいたと言います。
ですがそのせいで、とある火事で消防車の到着が遅れてしまったことがあるのです。
自分のせいかもと後ろめたく思いつつ、結局バレることはありませんでした。

 

その話を聞くと、犬堂ガロが「君の嘘をつく癖はそこから始まってるのか」と言います。
ガロは、露木の職業はジャーナリストではなく、町工場の事務員だと話します。
露木は何故知ってるのだと驚きます。
本当にジャーナリストなのは露木ではなく、露木の元カレなのです。

 

露木は「誰にも迷惑かけてないし、別にいいでしょ!」と声を荒げます。
同じことを繰り返すだけの毎日にうんざりしており、ある日それを元カレに馬鹿にされたのだと言います。
元カレは何ヶ月も海外で過ごしており、広い世界で最高だと書いたハガキが届いて、嫌気が差したのです。

 

露木が感情的になる一方で、久能はゆっくりと首を傾げます。
一体、それの何が羨ましいのだと。
彼が海外に渡航できたのも、飛行機を時刻通り運転してくれる人がいるから。
大陸で生活できているのも、誰かが毎日作って、運んで、売って、処分してくれているから。
街を綺麗にしてくれているからなのです。

 

露木だってその1人なのだ。それの何が悲しいのだと久能は言います。
その元カレが誰の手も借りず、自給自足しているのではない限り、話を聞く必要はないのです。
元カレがすごいなんてことは何一つない。
毎日時間通りに出勤してちゃんと働く。
その方がよっぽどすごいのです。
露木は「…砂に埋もれないために」と微笑みます。

 

久能の話で露木は落ち着きましたが、奈良崎は「ウソはいかんだろ」と憤ります。
そして、自分の罪は部下に自殺されたことだと話します。
定年すると妻と子供は家を出ていき、それも自分のせいなのか。
はっきり言わないと分からない。人の気持ちなど分からないと奈良崎は言います。

 

久能は、本当にそうなのかと尋ねます。
人の気持ちを察しなかったり、言われないと分からないままで、仕事はできるものなのか。
奈良崎は「仕事は別だ!」と言います。
顧客のニーズを拾って先を読んで備えることが何よりも重要なのです。
上司の機嫌もとって出世をしてきた。

 

久能は頷いてから、「じゃあ、そのスキルはあるんじゃないですか」と言います。
どうしてそのスキルを、部下や身内にだけ発揮しないのか。
奈良崎ははっとします。
何十年も、顧客や上司に対しては丁寧に接してきたのです。
奈良崎は座りこみ、「部下の墓参りと妻の実家に行かなければいけないな」と呟くのでした。

 

次はずっと黙っていた小林(こばやし)が口を開き、久能に聞いて貰いたい話があると言います。
祖父が施設に入っており、認知症でよく徘徊するのだという話をします。
連れ戻したりするのが大変で、一体どうしたらいいのかと。

 

久能は、徘徊を“させてあげる”方向にはいかないんだろうかと言います。
オランダに、認知症の人向けの施設があるのだと話します。
その施設は1つの村のようになっており、自由に歩いて、好きに暮らしていいのだと。
入居者以外は全て職員で、どこをどう徘徊しても大丈夫なのです。
素敵なことに聞こえるが、日本では閉鎖的で刑務所のようだと非難されるらしく、実現していません。

 

熊田もドイツにも似たような話があると言います。
施設の前に、偽のバス停を設置するのだそうです。
入居者は徘徊するためのバス停に座り、しばらくすると、不思議と満足して部屋に返っていくのだそうです。
「優しい対処法だと思う」と熊田は言います。
しかし、これも入居者を騙しているという葛藤や非難がつきまとうのだそうです。
「“人の為”と書いて“偽”になる不思議」と久能は言います。

 

続いて犬堂オトヤは運転手の煙草森を指名します。
煙草森は、幼い頃飼っていた金魚を誤って殺してしまい、慌てて隠した話をします。
ですが一匹減ったことに誰も気付かないので、いつか親に話したいのだと言うのでした。

 

ここで一旦休憩をとることになり、仮眠をとるように命令されます。
犯人たちが部屋から出て行き、乗客たちが休もうとすると、熊田が犯人が鍵を掛けていないことに気付きます。
とりあえず助けを呼ぶために電話を探すと、久能が空き部屋で発見します。

 

早速、久能は大隣警察署の池本(いけもと)巡査に電話を掛けます。
バスジャックに遭ってるのだと話し、場所はどこかの山の中にある洋館だと言います。
犯人の名前を犬堂だと伝えると、池本が驚きます。
なんと、連続殺人事件の一番最初の被害者の名前が“犬堂”愛珠(あんじゅ)なのです。

 

久能は目を見開きますが、やっと腑に落ちるのでした。
そして、その連続殺人事件の犯人は恐らく今ここにいるので、来て欲しいと言います。

 

久能が電話を切ったところで、柏が廊下で犬堂たちの名前を呼んでいます。
どういうことなのか、「皆が逃げようとしてますよ!」と叫んでいるのです。
乗客たちは青ざめます。彼女も犯人の仲間だったのか。

 

どういうつもりだと乗客が問い詰めると、柏は「まだテレビカメラが来ていないから」と言います。
警察に囲まれて、テレビの中継車が来て騒ぎにならないと、心配して貰えないのだと。
「夫にも、義母にも、親戚にも心配してもらえる…」
涙を流す柏に、乗客たちは唖然とします。

 

柏は、自分の罪は以前子供を堕ろしたことだと話します。
妊娠したがのが結婚直前で、体裁が悪いため義母から堕ろすように言われたのです。
しかしそれ以降、妊娠するのが難しくなってしまい、今度はそれを責められるのだと。
今は不妊治療を行っており、今日もバスで向かう途中だったのです。

 

本当は、対外受精ですら人工的だと反対されているのだと涙を流す柏に、久能は口を開きます。
人は自然の生き物なので、人がすることは全て自然の範疇だと思っていると。
それはミツバチがハチミツを作るのと同じことだと思うと言います。

 

人にイチからハチミツを作れと言われても多分無理で、植物のように光合成で酸素を作ることも同様です。
そんな神の領域みたいなことを、彼らは自然にやっているのです。
「できることでしたいことは、したらいいと僕は思う」
気にせずに、思うようにしたらいいのだ。
義母や周りの意見など気にする必要はないのです。

 

そして久能は、「苦しいことを薄めるために、より悪いことを望むのはまずいです」と言います。
それがどういうことになっていくのか自分は知ってると。
熊田も「どう怒っていいか分からない人は、何が正しいかも分からない」と言い、怒りたい時には怒っていいのだと話します。
柏は頷き、家での自分の居場所を死守するつもりだと言うと、オトヤが「結構強いじゃないか」と感心します。
柏は嬉しくなり、優しく微笑むのでした。

 

それぞれの罪悪感が取れ、穏やかな空気が流れたところに、警察が到着しました。
青砥、乙部(おとべ)、池本、風呂光の姿があり、久能は挨拶をします。
犬堂兄弟は自分たちがバスジャックだと名乗り、抵抗する様子はありません。

 

警察が事情を聞こうとすると、久能は「常々思ってるんですが」と日本のドラマの話を持ち出します。
サスペンスもので、2人で話してる最中に急に片方が歩き出したり、刑事が犯人に背中を向けたりするのです。
何が言いたいのかと青砥が尋ねると、久能は、バスの中でオトヤがガロにだけ背中を向けた話をします。
大柄な男性に平気で背を向けるなんて不用心だと感じたのですが、結局仲間だったわけです。

 

「で、今度はこの家に来て、ガロさんが、人質のたった一人にだけ背中を向ける時があったんです」
久能の言葉にガロは目つきを鋭くさせます。

 

久能は、壁に掛かった複数の絵を見上げて言います。
ガロのサインが入ってるが、これは左利きの人が書いたものじゃないのかと。
絵やサインが若干左上がりになっているからです。

 

何が言いたいのかとガロが尋ねると、久能は「あなたは犬堂ガロじゃないと思う」と言います。
本物の犬堂ガロは人質の中にいて、唯一平気で背中を向けることができた人物なのです。

 

「そうですよね。翔くん」

久能が熊田にそう言うと、乗客たちは驚きます。
もう1人、仲間がいたのです。

 

熊田はあっさりと白状して両手を挙げます。自分が犬堂ガロだと認めたのです。
熊田は犬堂兄弟の方を見て、彼らはいとこなのだと話します。
ガロだと名乗っていた人物の本当の名は“ハヤ”じゃないかと久能は言います。
“オトヤ”と“ハヤ”は弓道の矢の名称だからです。

 

久能の推理に、熊田改め本物のガロはどこか嬉しそうに頷きます。
そして久能は犬堂愛珠の写真を見上げながら、「姉だ」と言うのでした。

このバスジャックは、ガロ、ハヤ、オトヤの3人で愛珠を殺した犯人を探すために行われたものだったのです。
つまりこの中に連続殺人事件の犯人がいると3人は考えていることになります。

池本巡査は、確かに愛珠が最初の被害者だが、発見されたのは3番目だったのだと話します。
「姉はずっと行方不明だった」とガロは言います。
愛珠は一人暮らしで働いていなかったため、気付くまでに時間がかかったのだと。
持病があり、病院に来ていないと医者から連絡を受けて初めて不在に気付いたのです。

警察は当てにならないため、3人は探偵を雇って調べたのだと話します。
その結果、最後の足取りがあの路線バスだったのだと。
運転手の煙草森が、以前3人が話を聞きに来たのだと口を開きました。
つまり、煙草森もグルだったのです。

3ヶ月前、常連客ばかりを乗せていたバスに愛珠が乗って来たので、煙草森は覚えていたのだと言います。
終点で誰かと一緒に歩いて行ったように見えたが、誰とまでかは分からなかったと。

それから2ヶ月近くが経過し、愛珠の遺体が発見されました。
あの時姉と一緒にバスを降りた誰かが愛珠を連れ去ったと考え、バスジャックを起こすことにしたのです。

そしてガロは、バスジャックをして、乗客1人1人に話しを聞くことを思いついたのだと話します。
殺すこと、死ぬこと、人の命をどう思っているのか。
身の危険を感じたらどう動くのか。何を恐れているのか。

そして、「犯人は君かな」とガロが指を差したのは、淡路でした。
「姉を殺した?淡路くん」
淡路は顏が青ざめます。
愛珠の写真を見て一番に顔色を変えたのが彼なのです。
これまでの行動から、人が見ていなければ何でもやりそうだと判断したと言います。

淡路は何度も「ごめんなさい」と叫び、同時に「違う」と言います。
バスを降りようとした時、寝ている愛珠の鞄から財布を抜き取っただけなのだと。

「でも殺してません」と泣き喚く淡路を見ながら、ハヤが「君がバイトをすぐクビになるのは物を盗むからだよ」と言います。
すると柏も「私もすみません」と謝ります。
具合が悪そうにしていた愛珠が、助けを求めてきたのに、その手を振りほどいたのだと話します。
自分のことで精いっぱいで、誰かを助ける余裕などなかったのです。

露木も、具合が悪そうにしてた愛珠に本当は気付いていたが、声を掛けなかったと謝ります。
奈良崎や小林はそもそも覚えていないと言います。

では誰が愛珠を殺したのか。
場が静まり返ると、久能が運転手の煙草森に話しかけます。
床に落ちた食べカスやゴミを拾っている姿を何度も目にしたと。
でもゴミ箱には捨てず、ソファーの下に押し込んでいて奇妙に感じたのです。
武器に関しても、絨毯の下に押し込んでいました。

煙草森は「目に入ると気になるので。見えないように、片付けました」と微笑みます。
久能は視線を落とし「子供はそういうことがあるんです」と言います。
その物が視界から消えてみえなくなった時、存在自体がなくなったと感じるのです。
幼い頃殺してしまった金魚も、隠してなかったことになったのだと言う煙草森。

久能は言います。
「あなたは、人を殺したんじゃなくて、ただ、片付けただけなんですね?」

煙草森は目を見開き、頷きます。
「はい。そうです。分かって貰えますか?」

 

愛珠がバスに乗車したあの日、終点で乗客を降ろし終わった煙草森は、酒を飲んだのだと話します。
そして車庫に帰る途中で急ブレーキを踏んだら、誰もいない車内で大きな音がしたのだと。
振り返ると、ぐったりしている女性が床に倒れていたと言います。
声を掛けても微動だにしないのです。

 

衝立で見えなかったとはいえ、確認を怠ったのはまずい。しかも酒を飲んでいる。
焦った煙草森は死体を隠すことにしました。
バスを車庫に戻してから、山に埋めに行ったのだと話します。

 

「埋めたらなくなります。見えなくなればOKです」
ところが、埋める途中で突然愛珠が生き返ったのだと言います。
彼女は気絶しているだけだったのです。

 

煙草森は怖くなり、とにかく埋めなければと必死で土をかけました。
一生懸命土をかけて押さえつけて、なんとかやり遂げた。
そして、最後に押さえつけた時の、伝わってきた身体の震えが快感だったのだと話します。
「またやろう」と思い、終点まで残った客が老人だったり、身軽そうな人だったら
同じように急ブレーキをかけて決行したのだと。

 

犯人は乗客ではなく、運転手の煙草森だったのです。

 

乗客だけでなく、ガロやハヤ、オトヤも、誰も言葉を発しません。
自然と“犯人じゃない”と決めつけていた人物こそが、犯人だったのです。

すると青砥のスマホに捜査員から電話が掛かって来ました。
煙草森の家を家宅捜索すると、ゴミだらけの部屋から採取した指紋と、遺体に残ってた指紋が一致したのだと言います。
逃れようのない証拠となりました。

「トロッコ問題の答え、誰よりも人の目を気にしていたのは煙草森さんでした」
久能の言葉に煙草森はにっこりと笑い、「綺麗に片付けないと。見られる仕事ですからね」と言うのでした。

 

警察が煙草森を連行し、ガロたちも連れて行こうとすると、露木が首を横に振ります。
バスジャックなんて起きておらず、自分たちはバスハイクをしてここに来ただけなのだと。
犬堂たちは何も悪くないのだと他の乗客も口にします。

久能は、ハヤに何故ガロの名前を名乗ったのだと尋ねます。
ハヤは、もし犯人が愛珠の持ち物を見ていたら、ガロの名前を目にしたと思ったからだと言います。
あいつを矢面には立たせられない、自分が身代わりになって引き付けようと思ったのだと。
『ガロをいつも守って欲しい』愛珠にそう言われていたのです。

オトヤは、「愛珠は一族のお姫様で、皆の憧れだった」と話します。
そして、ハヤのことが好きだったのだと。
それを聞いたハヤはふっと笑い、「いとこの姫とどうにかなる勇気はなかった」と言います。
「だが、こんなことになるなら傍にいてやればよかった」と悲しそうに笑うのでした。

ハヤとオトヤが連行されると、久能は独り佇むガロの傍に行きます。
ガロは、トイレ休憩の際に久能が書いたメモを破り捨てたのは自分だと謝ります。
そしていつ自分が怪しいと分かったのだと尋ねます。

久能は、バスジャックの目的の話になった際に「お金じゃないと思う」と即答した時だと答えます。
そして、部屋に入ってすぐコートを脱いだ時だと。
久能は脱ぐ気にはなれなかったのです。

久能は、ガロが人質の中に混ざっていた理由は、犯人から、犯人じゃない人を守るためでもあったではないかと言います。
ガロは微笑みます。
そして、「あとは警察に任せて証拠固めして貰う」と言うのでした。
その言葉を聞いた久能は安心します。ガロが自信の手を汚すことを望んでると思っていたからです。

「なんで最初に気付かなかったのかな」
ガロは遠い目をします。
愛珠の足取りを追っていて、バスに乗車したことが分かると、全員があの運転手に話しを聞きに行ったのです。
そして彼の話をすんなり信じたのだ。

「姉はまだ生きてて、バスを降りた後の続きがあると思い込んでいたのだろうな…」
寂し気に話すガロに、久能も視線を落とします。
制服の人は利害関係がないこともあって、盲点になりがちなのです。

ガロは頷き、「馬鹿すぎる」と言います。
しばらく観察したら、何かがおかしいことにきっと気付いていたのです。

ガロは「ねえ整(ととのう)くん」と久能に言います。
なんの巡り合わせだったんだろうと。
なんでヤツのバスに乗ってしまったのか。愛珠は普段バスを利用しなかったので、なおさら。

「全くなんという死に方をする」
ガロが空を見上げると、久能は「仲が良かったんだね」と言います。
するとガロはとんでもないと笑います。

愛珠は最悪の暴君だったのです。小さい頃から病弱で親の関心を独り占めだった。
わがままで乱暴で、女王様で、人を支配したがる女だったとガロは話します。
そして、「でも愛してた」と。

ガロは、幼い時に「死んじゃえ」と言ってしまった相手は愛珠だったと話します。
言葉通りに彼女は死んでしまい、今も後悔しているのと。

「だからエンジェライト」
久能はガロが腕時計に付けている水色の石を見て言います。
許しを願う、または家族を愛する石でもあるのです。

「そしてラビスラズリ。乙女座ですね。僕と対極にある」と言います。
ガロは乙女座、。そして久能は魚座ということです。

ガロは「君は人の癖を真似することがある」と言います。
相手を怒らせることもあるから、気を付けた方がいいと。
「そういうのは普通、子供が誰かの気を引きたい時にするんだけど、小さい整くんは誰の気を引きたかったんだろうね」
久能が黙ると、ガロはトロッコ問題の話を出します。
“人による”と答えた久能を診て、家族を轢き殺す側の人間に感じたと言います。

「気のせいかな」
ガロがそう言うと、青砥巡査が迎えに来ました。
久能が「うちに遊びに来てくれる?」と聞くとガロは「不起訴になったら」と言います。
そして、久能が見たがっていた展示会は、今度広島でやると教えてくれるのでした。
別れ際に、ガロはどんな字を書くのかと久能が聞くと、ガロは「我路」だと答えました。

数日後、久能がまたカレーを煮込もうとすると、宅配便が届きました。
なんと、送り主はガロです。
無事に不起訴になったと聞いたので、遊びに来てくれないかと考えていたところでした。

久能がうきうきしながら箱を開けると、なんと、切断された人の手首が入っていました。
腕には例の水色の石が付いた腕時計が巻いてあります。

久能は仰天してひっくり返ります。
ガロの手なのかとショックでダンゴムシのように背中を丸めるのでした。

警察に通報し、青砥に事情を聞きます。
確かに腕時計はガロのものだが、腕は煙草森のものだったのです。
公にはされていませんが、煙草森は移送中に車ごとさらわれたのだと。

そして、腕の切り口に生活反応があったことから、生きたまま切り落とされたと判断されるそうです。
腕以外の部分は、釣り堀で魚のエサになっていたところを今朝発見されました。

煙草森は起訴され、裁判を待っている状態でしたが、精神鑑定に持ち込まれそうだったため、ガロたちが動いたのかもしれません。
ハヤやオトヤも行方不明なのだそうです。

「犬堂ガロは一線を越えた」

久能は警察署を後にします。
エンジェライトは、ガロにはもう必要なくなったのです。
これから許しを願うのは、煙草森の方。

久能は冬の寒空を見上げて、ガロのことを思い出します。
自分のことをうざく思わない珍しい人でした。

「もっと話がしたいから、こっそり来ていいよ。春になったらね」

久能は独りそうつぶやくのでした。

 

と、ここまでが『ミステリと言う勿れ』3話のネタバレです。

>>『ミステリと言う勿れ』2巻収録の4話のネタバレはコチラから

ニャン子
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部長
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今回ご紹介するサービスは登録時にポイントを必ず貰え、さらに登録から一ヵ月はお試し期間で登録料がかかりません。

ニャン子
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登録時に貰えるポイントを使うことで、漫画が無料で読めるわけね!

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1巻462円(税込)の『ミステリと言う勿れ』を今すぐ無料で読みたいなら、登録直後にすぐ1170ポイントが貰える”ひかりTVブック”がおすすめです!

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部長
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登録は、au、ソフトバンク、docomoのスマホ登録なので、面倒な手間がありません

ウサ美
ウサ美
気になる漫画が1,170円分も無料で読めるのは美味しいわね♪
部長
部長
気に入らなければ初月で解約すれば、完全無料で漫画が読めちゃうわけですね♪

デメリットといえば…

スマホのみ対応

くらいでしょうか。

でもほとんどの方がスマホで読まれるので、特に問題ないかと!

これを機会に、ひかりTVブックで気になる漫画をサクッと無料で読んでみてくださいね♪

ひかりTVブックの登録方法&解約方法【図解アリ】2分終わる超簡単♪ひかりTVブックの登録方法と解約方法を、図解付きで解説していきます! 登録時に貰える1170ポイントを使って電子書籍を無料で購入す...

ひかりTVブックで『ミステリと言う勿れ』を
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ミステリと言う勿れ(みすてりというなかれ)|2巻3話の感想まとめ

今回は『ミステリと言う勿れ』2巻3話のネタバレや感想、そして『ミステリと言う勿れ』を無料で読める方法についてまとめました。

バスジャック編が完結しました。

犯人がまさかの運転手とは、驚きました。

個人的な恨みがあったのではなく、“ただ見えなくしただけ”というのに寒気がしました。

やっと友人ができたかと思ったのに、ガロは一線を越えてしまいました。

ニャン子
ニャン子
また会うことはできるのか?
ウサ美
ウサ美
その時は、2人の星座のように対極の関係にあるのでしょうか?
部長
部長
次回も楽しみですね!

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当”漫画女子サークル”では今後も最新話や気になる漫画のネタバレを追っていきます。

部長
部長
ただ、ブログでお伝えするには表現の限界があるので・・・
ウサ美
ウサ美
是非絵でも楽しんでくださいね!

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部長
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