ミステリと言う勿れ｜ネタバレ7巻23話(エピソード10-2)アイビーハウスの謎…

この記事では田村由美先生の漫画『ミステリと言う勿れ』7巻の23話(エピソード10-2)のネタバレと感想、そして漫画を無料で読める方法についてまとめています。

喜和の墓参りにて天達准教授に週末のアルバイトを頼まれた久能は、謎解きミステリー会の給仕をすることに。

蔦が生い茂るアイビーハウスで天達の友人たちは『5年前に亡くなった妻の謎』の真相を探る。

久能は持ち前の推理力で真相を暴き、ゲームは終了したはずだが…

会話の節々に覚える違和感。アイビーハウスに眠るもうひとつの謎とは？！

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ミステリと言う勿れ｜7巻23話(エピソード10-2)のネタバレ〈嘘をできるだけ〉

妻が残したというワインに手を伸ばしたアイビー(あいびー)達を止めた久能(くのう)。

書庫で見つけた記事の写真に夫として写っているアイビー、無造作に置かれた遺品、252が意味するSOS…

そして、花の絵。絵が意味する花言葉にはたくさんの負の言葉とともに『復讐』が含まれていることから、妻は5年後の結婚記念日にアイビーが飲むワインに毒を入れ道連れにする気だと久能は推理したのだ。

それを聞いた天達(あまたつ)とアイビーは拍手をし、それで正解だと話す。

だが、これは謎解きゲームであり、作り話らしい。

驚く久能と相良(さがら)に｢だから情報の出処は調べなさいと言っているでしょう｣と天達は話した。

驚きつつも死んだ人が実在しなくて良かったと安堵する久能と、笑いながらゲームの終わりを迎えるパンとデラ。

しかし、橘高(きつたか)はきつい眼差しで声をあげた。

｢ここでは5年前、本当に女性が亡くなってる。天達の恋人だ。

ここで、ストーカに殺された。ここで、この場所でだ！犯人はそこで死んでた！｣力強く現場を指さし、ゲームをした蔦(つた：アイビー)のことをきつく叱り付ける橘高を、天達はどこか寂しげな目で見ていた。

激高する橘高に、｢もう吹っ切れたから大丈夫だよ。

やっと、ふっきれた。｣と話す天達の言葉尻を久能は見逃さなかった。

天達の恋人である喜和(きわ)は心理カウンセラーで心療内科に勤めており、画家としての一面も持っていた。

しかし、患者の一人に執着されストーカーの被害にあい、危険を察知した蔦や天達がこのアイビーハウスに匿ったのである。

しかし職場関係の人間と自分たちしか知る由もなかったこの場所に、ストーカーはやってきて喜和は殺され、犯人も死んだ。

暖炉にくべられた夾竹桃の毒の煙で犯人は死んだらしい。

たまたま煙突が詰まっていたらしいが、そんなはずはないと蔦は首を傾げる。

だが犯人はそのストーカーで間違いがなく、捜査も終了しているのだ。

天達は橘高にお礼を言い、その場は献杯をしてお開きになった。

 

夜になり久能は天達の心遣いに甘え、部屋ではなく下のソファーで寝ることに。

向かう途中ガレージのテントにいる橘高に声をかけ、喜和の話をすることになった。

久能は幼い頃からカウセリングで世話になり、今の大学に決めたのも天達がいるからだと話す。

事件のことを話す様子から久能は橘高が友達思いである印象を受けたが、｢あの日の朝に時間を巻き戻せたらな｣という橘高の言葉が少し引っかかるようだった。

そして下のソファーに向かったのだが、パンのいびきがうるさいからとデラが使用しており、泣く泣く別の場所で寝ることに。

喜和のカウセリングを思い出した久能は幼い頃の恐ろしい記憶を思い起こしているようで、その様子を天達は上から悲しそうに見下ろすのだった。

 

翌朝久能たちが雪かきをしていると、事件の日もこんな雪だったと天達は話しだした。

不思議なことに犯人の足跡の一部がスコップで消されていたのだという。

犯人に気づかず喜和が雪かきをしてしまったというのが状況的に事実となりうるようだが…。

久能は第三者の関与の疑いを尋ねるが、｢それはない。ただずっと少しだけ違和感があったんだよ。｣と天達は呟いた。

過去形となったその違和感とはなんだったのだろうか…。

雪かきの後、皆で世間話をしているとデラは橘高に声をかけ会話を始めた。

橘高は親の認知症が進んでおり、仕事も辞めなければならなくなるそうで、時折ミニ旅をしているという。

電車に乗ってふらっと降りた知らない場所で散歩して、小さい土産をひとつ買って帰ることがストレス解消になるらしい。

デラはその土産のストラップを見せてもらいながら自分の家庭の悩みを話しだし、天達たちがアドバイスをしながら緩やかな時が流れた。

そして橘高は天達に自分のスマホに電話を鳴らすように頼んだが、呼出音は聞こえない。

どうやら家に忘れてきたようだ。

蔦が朝早くに迎えに来たため寝ぼけていて、後部座席で毛布にくるまって寝ていたと話す橘高。

なんでもないような会話を交わし、今日の晩御飯は久能の一言からカレーに決定。

14人前を作ることになった久能に手伝いを申し込む橘高だが、久能はそれを一呼吸おいて断ったのだった。

それでも手伝いに来た橘高は慣れた手つきでジャガイモの皮を剥いていく。

すると蔦が橘高に、昨日の掃除の時に二階の窓を閉め忘れているだろうと注意
した。

橘高は自分ではないと伝え、カレー作りは進んでいく。相良は近くに暗渠があるという話で久能と盛り上がった。

橘高の地図を見て知ったと話す相良は帰る前に暗渠に行きたいと騒いでいる。

カレーの鍋をデラに頼み、久能はトイレに立ち気がついた。

ワイングラス、皿、スリッパ、透明人間、暗渠…。

橘高が持ってきたワインを皆で飲もうとしたその時、久能は口を開いた。｢そのワイン、飲まない方がいいと思います。｣

ミステリと言う勿れ｜ネタバレ7巻24話(エピソード10-3)衝撃の結末!この記事では田村由美先生の漫画『ミステリと言う勿れ』7巻の24話(エピソード10-3)のネタバレと感想、そして漫画を無料で読める方法につ...

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ミステリと言う勿れ｜7巻23話エピソード10-2の感想まとめ

今回は『ミステリと言う勿れ』7巻エピソード10－2のネタバレや感想、そして『ミステリと言う勿れ』を無料で読める方法についてまとめました。

この作品はとにかく勉強になります！

登場人物たちの何気ない会話から人間の心理を読み取ることができたり、豆知識が溢れていたり…。

1コマ1コマの絵はもちろんのこと、一見謎解きと関係ないようなセリフまでが『深い！』と言わざるを得ません！

主人公である久能の目の付け所は、ずば抜けた観察力や推理力を見せつけてくれますが、同じ大学の相良のソレも見応え抜群です。

作中で相良は『人となりがわかるから』という理由でアンケートを取り続けています。

ドラえもんの道具は何が欲しい？透明人間なったら？

そんな些細なアンケートから｢手の内見せないヤツとかよく分かる｣と久能のことを言い当てました。

久能にはそんなつもりはないのかもしれませんが、｢雪かき慣れてるの？｣という相良の問いに｢北の方にいたので｣と答えるあたり、自身のことを話さないタイプなのは明確です。

そんな久能はサンドイッチを作ろうとする相良に、｢ベチャベチャになるのが嫌だからトマトを入れるのは嫌だ｣と自分の意見を述べました。

それを聞いた相良は分かりやすく嬉しそうに明るい笑顔で対応します。

久能は『おしゃべり』なキャラですが、相手の核心をつくこと、疑問を提示すること、掘り下げることは得意でも、あまり自分のことを話そうとはしません。

そんな久能が自分から声に出した｢トマトは嫌｣という言葉は、相良と久能の距離を縮めたのかもしれませんね。

また、場面ごとの描写に久能の感情の動きが現れているのもこの作品の好きなところです。

喜和とのカウンセリングの思い出は『あたたかい』トーン、何かに気づいた時には『ひらめく』ようなトーン。

逆に、人物たちの物言わぬ表情の描写は、まるで目の前にいる本物の人間かのように感じます。

読者も一緒になって目の前の人物の感情や考えを探ることが出来るような、大変引き込まれる作品でした。

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