人気少女漫画『詩歌川百景』がとっても面白く、最新話の記念すべき1話のネタバレや感想、そして無料で読める方法などお伝えしたく…今回は『詩歌川百景』1話のネタバレと感想、そして無料で読めるお得な方法をお伝えします!
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詩歌川百景|最新話ネタバレ1話
「いらっしゃいませ!」
河鹿沢温泉(かじかざわおんせん)の老舗旅館、あづまやのはっぴを着た飯田 和樹(いいだ かずき)は駅まで客の出迎えに行きます。
あづまやの目の前には詩歌川が流れており、カジカガエルの美しい鳴き声がよく聞こえます。
車を走らせていると、後ろから自転車に乗った小川 妙(おがわ たえ)が追い抜いていきました。
女子高生に抜かれるほど安全運転をしている和樹は、客たちに笑われてしまいます。
あづまやに着くと、着替えた妙が客の山本(やまもと)たちを出迎えてくれました。
若くて美人な妙が入って良かったねと和樹は客たちにからかわれます。
そんな和樹を見て、妙はくすりと笑い、客たちを温泉に案内するのでした。
和樹はドアをノックし、湯守の倉石(くらいし)こと倉さんに山本たちが到着した旨を伝えます。
何番か聞くのを忘れたと和樹は慌てますが、倉さんは「一番だ」と腰を上げます。
山本たちは帷子岳がよく見える、一番の「芭蕉の湯」を好んでいるのです。
驚く和樹に、倉さんは「妙は知ってたぞ」と言います。
妙は常連客の情報を頭に入れているようで、案外商売に向いているようです。
すると倉さんは和樹に「やってみるか?」とお湯を41.5度にするように指示します。
和樹は喉をごくりと鳴らします。
あづまやには2本の温泉があり、成分は同じですが、温度が熱湯と冷湯に別れています。
それをうまく混ぜ合わせて適温にするというシステムです。
季節や天候によって温度や泉質が微妙に変わるので、非常に難しいとされています。
和樹は恐る恐るレバーを回しますが、入れ過ぎだと倉さんに注意を受けます。
すると妙が窓から顏を出し「49度!熱くて入れませーん!」と叫びます。
和樹はうるさいと言い、自転車で追い抜かした件も合わせて、妙に文句を言います。
2人が言い合いをしている間に、倉さんが一瞬で41.5度に設定します。
「修行が足りないな和樹!」
妙が笑い、和樹はまた怒るのでした。
客の山本が温泉に入るのを見届けてから、妙が倉さんにアメニティを見せます。
どれもアロマボディソープやシャンプーで、薔薇の香りがするのです。
倉さんが成分表を見ると、これは使えないと顔をしかめます。
妙も同感で、客が入る前に全部戻しておいたのだと言います。
貸し切り湯を最終チェックしたのは和樹ですが、アメニティが変わっていたことに全く気付きませんでした。
妙は和樹に成分表を見せ、これらには薔薇の香料が入っているのだと説明します。
あづまやの温泉は硫黄泉で、薔薇の香りと混ざってしまうと悪臭になりかねないのです。
妙の説教を受けながら和樹は顏を赤らめます。
妙は、3年前に両親の離婚で、母のふるさとであるこの街に引っ越してきました。
“町いちばんの美人”と呼ばれていますが、和樹は認めたくありません。
受験を控えているのにバイトを辞めようとしない妙。
いつまで働くつもりなのでしょうか。
アメニティを持って旅館に戻ろうとする妙を追いかけ、和樹は香りの成分まで普通は気付かないと言います。
妙はため息をつき、これは母が買ったものだと言います。
服や髪についた硫黄の匂いが取れないと以前母がぼやいていたから気付けたのです。
恐らく、女性客のために良かれと思って買ったのでしょう。
ですが、母の“良かれと思って”はロクなことがないのだと妙は言います。
それに実際のところ、客のことを考えたわけではなく、単に自分好みの香りを選んだだけなのです。
すると向こうから、和樹の弟、守(まもる)が嬉しそうな顔で走って来ます。
和樹の同級生の森野(もりの)と林田(はやしだ)も一緒です。
森野は工務店の息子で、林田は町役場の観光課に勤めています。
なんだかんだ一緒にいるので“森林組合”と呼ばれています。
すると妙が林田にSNSの件はどうなったのだと尋ねます。
観光客がSNSに、河鹿沢温泉の子供はゴジラ岩から度胸試しで川に飛び込んでおり、非常に危ないと書き込んでいたのです。
森野はこんなもの危なくないと怒ります。
自分たちが子供の頃は、一ノ瀬橋という高い橋から何度も飛び込んだからです。
守は驚き、兄ちゃんもそうだったのかと和樹に尋ねます。
森野は笑い、和樹は10分以上びびって橋の上で固まっていたとからかいます。
おまけに妙が先に飛び込んでしまったのです。
妙は、一ノ橋から飛び込んだ唯一の女子でした。
一ノ橋の下はちょっとした深場になっており、橋の上から飛び込む“淵参り”と呼ばれるものが、子供たちの夏の遊びとなっています。
昔は男の子にとっては避けて通れない儀式で、7年前にネットに投稿され、問題になってからは禁止になりました。
観光課に努める林田は、念のため淵参りの伝承をアップしておいたと言います。
妙はそれを聞き、ただの度胸試しじゃないと分かって貰えると安心します。
すると向こうから妙の母、絢子(あやこ)が現れ、
旅館内が寂しいから花を飾ろうと思い、市内まで買い出しに行っていたのだと言います。
林田のいとこである光司(こうじ)に車を出して貰ったようで、運ぶのを手伝って欲しいと妙に声をかけます。
ですが妙は皆仕事で来ているのだから、そういうことは自分でやるように言います。
絢子はぶつぶつ文句を言いますが、光司は自分1人でやるから大丈夫だと笑います。
そして妙を見て、本当に綺麗になったと声をかけてきます。
“河鹿沢温泉の美人母娘”と称してSNSにあげようかと冗談を言う光司に、妙は眉をひそませます。
「そういうのいらないんで」ときっぱり言い、載せるなら母だけにしてとそっぽを向きます。
絢子は光司に謝り、旅館に向かって2人で立ち去りました。
森野は綾子の母を歳のわりに綺麗だと言います。
かつて“町いちばんの美人”と呼ばれていたのは綾子なのです。
それから、穴ノ湯の温泉の出が悪いとのことで、森野たちは倉さんに見て貰うことにします。
和樹も一緒に見ていると、妙が客たちに温泉を案内しているところでした。
客たちは送迎してくれた和樹を覚えていて“イケメンお兄さん”だとはしゃぎます。
そして客の1人が妙に話かけ、川に子供が飛び込むのは危なくないのかと尋ねます。
妙は、下流には堰があって流されることはないし、川辺には必ず大人がいるから大丈夫だと話します。
それに、“イケメンお兄さん”も子供の頃に飛び込んだのだと話します。
続いて妙は、淵参りの伝統についてすらすらと話します。
あの深場には河童が住んでいると言われており、飛び込む勇気を見せて、
河童に悪戯をさせないように、命を取らないでとお願いする意味があるのです。
自分も河童見たさに飛び込んでみたが、残念ながら会えなかったと笑い、見事に客たちを納得させたのでした。
妙たちが立ち去り、和樹や倉さんたちが元湯に移動すると、森野の父たちがお湯に浸かっていました。
森野の父、勝(まさる)と林田の叔父で水産会社社長の原(はら)、町会議員の宮本(みやもと)という、いつものメンバーです。
倉さんはお湯の出は大丈夫かと3人に尋ねます。
特に問題はないようですが、3人は“宮ンとこのおじ貴”が川湯を作ってからロクなことがないのだとぼやきます。
林田は叔父である原に、光司があづまやに絢子と一緒にいたことを話します。
あづまやの配達は原がとっくに済ませているので、光司が絢子に熱上げているのかと皆で大笑いします。
絢子は光司の一回り上ですが、かつて町一番の美人と言われていたため、何があるか分かりません。
倉さんが湯出口をチェックしていると、森野が倉さんに町一番の美人は誰だと思うか尋ねます。
すると倉さんは微笑み、「そりゃあ大女将だな」と言います。
昔お座敷に出ていた頃は、目を見張るほど綺麗だったのです。
昔はたいていの温泉場に花街があり、そこで元稽古をしていたそうです。
すると先ほどの客たちを連れて妙が元湯を案内しに来ました。
橋の上にいる婦人たちを見て、勝や原たちが「おっ美女軍団だ!」と茶化します。
軽い会話をし合う大人たちの横で、妙はむすっとしています。
そんな妙を見て、和樹は淵参りをした時のことを思い出します。
当時13歳で、あまりの高さにびびって動けずにいました。
下から煽って来る森野と、隣で無理するなと声をかけてくる林田。
和樹が迷っていると、いつの間にか妙が水着姿で横に立ってます。
そして迷うそぶりを一切見せず、橋から飛び降りたのです。
驚く3人。しかし、妙は浮き上がって来ません。
和樹は焦って橋から飛び降ります。
水中で妙の姿を探すと、皆がいる方とは反対方向に泳いでいく姿を見つけます。
和樹は追い付き、妙の手を掴みます。
すると妙は、驚いて和樹を見つめます。
その表情に和樹が目を奪われると、息ができなくなり、妙に引き上げられます。
森野が持ってきた浮き輪に捕まる和樹。
ごほごほ咳をしながら、妙を見つめます。
すると妙はふっと笑い、鼻水を垂らす和樹を「ださーっ!」と笑って岸に上がります。
あの時、お前は泣いてた。
なぜだ?
和樹は妙をじっと見つめるのでした。
数時間後、穴ノ湯のチェックが終わり、森野たちが駐車場に戻ります。
すると花屋の光司の車がまだ止まっていることに驚きます。
もしかして本当に絢子に惚れているのでしょうか。
森野は林田に、光司の病気が治って良かったなと声をかけます。
ですが林田は首を傾げます。
光司は病気になんてなっていないのです。
森野はてっきり、大手のIT企業に勤めていた光司が仕事で身体を壊したから、故郷に帰って来たのだと思っていたのです。
林田は首を横に振り、下請企業に一時期勤めていたが、3ケ月足らずでリストラになったのだと言います。
しかし、それは原には隠しているようで、一時的に休職していると説明しているようです。
「哀しい嘘だ」と和樹は言います。
どんなに逃げても現実は追いかけてくるものなのです。
森野と林田が車に乗ると、妙が姿を現します。
すると林田が妙に向かって、「うっかり毒林檎食らうなよ、白雪姫」と言います。
妙は「そんなヘマはしない」と笑ってみせ、運転席の森野は首を傾げるのでした。
和樹たちが旅館に戻ると、帳場で光司が油を売っているのが見えました。
東京の人間は冷たい、やっぱり田舎が落ち着くと仙太郎(せんたろう)に話しています。
すると奥から大女将が現れ、光司に「お元気そうねえ」と言います。
ラスボス感が半端ないと和樹は思わず背筋を伸ばします。
大女将も以前脳卒中で倒れたことがありますが、温泉が効いたのか今はすっかり元気なのです。
大女将が「東京でまたご活躍なさってくださいまし」と光司を追い払うと、仙太郎に向かってああいう話はさっさと切り上げるものだと叱りつけます。
仙太郎は大女将の娘、寿子(としこ)の息子です。
大女将がロビーを見ると、ど派手な花が飾られていることに気が付きます。
絢子が行ったフラワーアレジメントです。
丁度寿子と綾子が通りかかったので、大女将はすぐに片付けるように言います。
2人は意義を唱えますが、クラブの開店祝いだと言われてしまいます。
そして大女将は妙に、詩歌川の河原に咲くススキを摘んでくるように言うのでした。
和樹は露天風呂のチェックをするため、妙と共に外に出ます。
すると光司が電話をしており、何やら声を荒げていました。
光司は妙の姿を見つけると驚かせてごめんと謝りますが、妙は微笑み、母が迷惑をかけた旨を謝ります。
そして「東京でお仕事がんばってくださいね!」とにこっとするのでした。
和樹は慌てて、その話は実はタブーなのだと言います。
ですが妙はそんなことはとうに知っているという風に微笑みます。
中居の休憩室は色んな噂が入って来るので、当然大女将も知っていることです。
「やっぱり修行が足りないな。和樹」
和樹は驚き、町いちばんの美人はけっこう黒い、と顏を引きつらせるのでした。
と、ここまでが『詩歌川百景』1話のネタバレです。
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詩歌川百景|最新1話「いちばんの美人」の感想
とある老舗温泉旅館の物語が始まりました。
どこか気の弱い和樹は、町いちばんの美人と言われている妙に口で勝つことができません。
いつも強気な妙ですが、淵参りの時、涙を流していました。
詩歌川百景|最新1話まとめ
今回は『詩歌川百景』1話のネタバレや感想、そして『詩歌川百景』最新話を無料で読める方法についてまとめました。
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