厄災が俺を愛してる｜最終回ネタバレ32話!勘治とアイオーンの結末どうなる?

今回は裏サンデー連載の栗田あぐり先生の作品『厄災が俺を愛してる』最終回の32話のネタバレや単行本を今すぐ激安で読む方法についてまとめました。

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厄災が俺を愛してる｜最終回ネタバレ32話

勘治達4人は教会へボランティアに通っていた。

アルコーンは消滅したが、依代となっていた女性の明るく優しい微笑みには未だ慣れないよう。

愛理が依代としていた車椅子のルカちゃんは、治る見込みがないと言われた足を少しずつ動かせるようになったらしい。

皮肉にも1度悪魔の卵や悪魔が入っていた人達は、個人差はあれど治癒力が増しているようなのだ。

悪魔とは人間にとって都合よくいけば『神』となり、悪ければ『悪魔』と呼ばれるのだという。

だからこそ、その2つではなく『兄』として慕ってくれる晴香は奇跡なのだとヒラルスは話した。

勘治も散々罵りはしたが、なんだかんだアイオーンの事はアイオーンとして見ていた。

｢アイオーンの執着は凄いねぇ。君と共に最期まで生きたいなんて。｣

アイオーンのおかげで10年という期限もなく、ただ普通の人間として生きる事ができるのに嬉しくないのかとヒラルスに言われた勘治は、気持ちを抑えられずに席を立ったのだった。

｢俺は贅沢だ。｣そう呟き教会の外で座りこむ勘治。

体は元通りになりアイオーンは心の中で生き続け、あんなに願った愛理が戻ってきた。

なのに、どうしてこんなにもアイオーンの姿が思い出されるのか。

｢いつの間にこんなに……｣そう呟く勘治の元へ、愛理がやって来た。慌ててなんでもないとごまかす勘治だが、言ってくださいと引かない愛理。

困る勘治に痺れを切らし、代わりに言ってあげますと愛理は呟く。

『私がいなくて寂しいんだろ…勘治。』突然の聞き覚えのある話し方に勘治が顔をあげると、そこには確かにアイオーンの姿が。

困惑する勘治にアイオーンは話を続けた。

アイオーンの強大な力では10年どころか100年は不死身にさせてしまう。

そのため愛理の了承の元、愛理の中に力を分散させたというのだ。

体も意識も共有し、お互い好きな時に好きな人格で話せるらしい。

｢なんで俺なんかのために……｣

『お前が好きだから。いい加減わかれ。』無敵の微笑みを見せるアイオーンに勘治は喜びを隠しきれない。

親に見放され新しい家族ができ、奪われ、けれどこんなにも真っ直ぐに愛されたのは初めてで。

｢俺もお前、キライじゃねぇよ。｣

『愛理と私、どっちが好きだ？』

｢お前、本当厄介だな。｣

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厄災が俺を愛してる｜最終回32話感想考察

勘治の不器用な優しさ、アイオーンの純粋無垢な気持ち、登場人物達の豊かな感情表現が全て詰まった最終話でした。

このラストは読み手によって様々な解釈ができると思います。

『読み手の数だけ答えがある』これはこの作品を通して最大の醍醐味でした。

アイオーン達は悪魔だったのか神だったのか。

私自身はアイオーン達に関わらず、人間までもが時には悪魔にもなりうるのではないかという答えをこの作品を通して得たような気がします。

自分達の都合で対象を悪魔にも神にもできる思考は時に傲慢とも呼べるのでしょう。

そしてこのラストですが、私自身は『2人は恋人になったのか』ということよりも、『アイオーンの気持ちを初めて勘治が受け止めたこと』に意味があるような気がしました。

勘治は徐々にアイオーンを理解し始めるも気持ちを受け止めることはなく、常に愛理のことを思っていたように感じます。

そして失って初めて気づいたなにか。

その『なにか』の正体は私には答えが出せませんが、このラストで初めて2人の気持ちが明確に通じ合ったように感じます。

アイオーンは知りたかった感情をこんなにも強く抱き、2人でいることがお互いの世界を広げる。これだけで壮大なラブストーリーですよね！

そして『正しい強さを知った勘治の成長』が人生のバイブルのようにも感じます。

生い立ちや境遇を嘆くことも無く、愛理を守る為に常に自己犠牲を選んできた勘治。

一見強さを感じますが、物語の終盤では『自己犠牲で人を救うことは出来ない』ということを学んでいます。

これが勘治にとって最大の壁であり、それを乗り越えた勘治の芯の強さが作品を通して描かれていました。

私達はこの物語の登場人物の誰にでもなり得るでしょう。

だからこそラブストーリーとしても、バイブルとしても読むことの出来るこの作品に出会えたことを嬉しく思いました。

これからもあの4人組が仲良く幸せに過ごせることを願います。

厄災が俺を愛してる｜まとめ

今回はマンガワンの裏サンデーに連載されている栗田あぐり先生の『厄災が俺を愛してる』最終回32話のネタバレと感想、そして単行本を他より安く&激安で読める方法をお伝えしました。

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